ネス湖にひそむ巨大生物の真実
【ネッシー】
PART1 ネス湖に残る怪獣伝説
イギリス・スコットランドに横わたる、深い割れ目のような形の淡水湖・ネス湖。
この湖には古くから、未知の怪物が目撃される伝説が残されている。
最古の記録は「聖コロンバの生涯」という567年に記された書物に登場する
聖職者のコロンバとその一行がネス湖にやってきたとき、湖畔で葬式が行われていた。
聞けば、現地の人々は、仲間が湖を泳いでる最中に怪物い殺されたと言うのだ。
従者がおそるおそる湖を泳ぐと、水音を聞きつけた巨大な怪物が現れた。
その瞬間、コロンバは手を広げて十字架をかたどり、叫んだ。
「止まれ!その男に近づくな、すぐに立ち去れ!」
その巨大生物はコロンバの声におののき、湖中に姿を消したという。
PART2 1933年こそネッシー元年
ネス湖の怪獣がリアルな存在になったのは、1933年以降のこと。
ネス湖に国道が開通。
多くの人がネス湖を訪れだし、目撃者が激増したというわけだ。
この1933年は、数々のショッキングな目撃事件が起きている。
その第1号が『ジョン&ドルディナ・マッケイ夫妻目撃事件』
3月のある日、ネス湖の近くでホテルを経営するマッケイ夫妻は、
開通したての国道を歩いていた。そのとき妻が何かに気づいた。
湖の中央近くの水面がゆれ、湖面に波が広がっていたのだ。
夫妻が見つめていると波の中心部に黒っぽいコブのようなものが動いている。
この目撃事件は地元の新聞で報道され、「ネス湖にコブを持つ巨大怪獣がいる」
というニュースは世界中に知れわたることになった。
現代まで続くネッシー騒動がこのとき始まったのだ。
↑1933年3月、ドナルディナ・マッケイが撮影したとされるネッシー。
11月12日の朝、会社員ヒュー・グレイはネス湖に注ぐフォイヤーズ川近くを歩いていた
カメラ片手に湖を眺めていると、150メートル先の湖面の激しく波が立った。
水面を割って、全長12メートルあまり、丸みをおびた背を持つネッシーが現れたのだ。
グレイはシャッターを切り、怪獣が姿を消すまで1~2分の間に5枚の写真撮影に成功。
この写真はフィルムメーカーの鑑定を受け、
人の手による加工の跡はいっさいない、と認められた。
↑1933年11月、グレイが撮影したネッシー。
PART3 本物かニセ物か?過熱するネッシー写真論争
1934年4月には外科医ロバート・ケネス・ウィルソンが、湖面に突きでたネッシー
衝撃的な写真が公表された。
←世界中で論争が巻き起こった写真
「波大きさに対してネッシーが小さい」というのだ。
その答えは1933年に判明。関係者が潜水艦の模型だったと明かしたのだ。
それでは、姿をはっきりとらえた写真で本物とされるものはないのだろうか。
もちろん、ある。
特に信ぴょう性が高いと見られるのが、1955年7月29日にフランク・A・マグナブ
が撮影したネッシーの背の写真だ。
↑マグナブが撮影したネッシーの背。
いっしょに白が写っていることから全長15メートルと推定される。
また、1960年5月27日には、博物学者ピーター・オコンナーがネッシーを至近距離
から撮影。
↑オコンナーが近接撮影したネッシー。頭と首、太い首がはっきり写っている。
これらは白黒写真だが、1977年5月21日にはカラーでショッキングなネッシー
写真が撮られている。
PART4 学術調査によって解き明かされてきた正体
1972年に、ロバート・ラインズ博士を団長に
ボストン応用化学アカデミー調査団が結成された。
↑1972年に水中カメラで撮影した2000枚の写真のうち3枚に写っていたヒレ。
(約2億年~1億4500万年前)の海棲爬虫類プレシオサウルスの生き残りではないか
と考えられるようになった。
それを裏付けるように、2004年9月にはイギリスに海岸でネッシーのような
小さな生物の死体が漂着。↓
証拠は今現在も見つかっており、正体が明らかになる日も遠くないはずだ。
思ったこと
特になし。
次は、6月14日に上映されるMIB
について書こうと思います。
以上。